はじめに
以前、時雨堂様より譲っていただいたサーバーにOSをインストールしました。
ようやく固定回線が開通したこと、GWでまとまった時間が取れたことなどの理由で、このタイミングで作業することにしました。
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作業内容
作業内容はだいたいこんな感じです。
Windows Serverインストール
最初、Windows Server 2019 Datacenterをインストールしようとしていました。
私が在籍している豊橋技術科学大学では、Microsoft Azure Dev Tools for Teachingを使って、Windows Serverなどの高価なOSを限られた用途で無料で使うことが出来ます。
学校から付与されたアカウントで、Azure Portalにログインし、「Education」で検索すると「Education - クイック スタート」という検索結果が表示されるので、これをクリックします。その後、左側のメニューから「ソフトウェア」を選択すると、利用可能なソフトウエア一覧が表示されます。ここからisoファイルをダウンロードし、インストールメディアを作成してインストールできるのですが、「Windows Server 2019」を選択した際に表示されるプロダクトキーは、Datacenterエディションでは利用できませんでした。
いろいろ調べて試してみましたが、解決しなかったのでサポート窓口に連絡したところ、Standardのキーだということが分かりました。Windows Server 2019 Datacenterのプロダクトキーは、取得できないようです。
Windows Server 2016 Datacenterは取得可能だったので、こちらを使うことにしました。2016→2019のアップデートも試してみましたが、2016のキーでは出来ませんでした。今回Datacenterエディションにこだわったのは、Hyper-Vで建てられるVMの数が無制限だからです。たくさんリソースがあるサーバーなので、余らせるのはもったいないですよね。
2020年4月30日追記
Windows Server 2019 Datacenterのプロダクトキーは入手できたのでアップデートしました。
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Windows Admin Centerインストール
Windows Admin Centerという、Webブラウザからサーバーを管理できるツールがあるので、そのインストールをしました。GUIでポチポチするだけで簡単にインストールできます。
www.microsoft.com
ここから、msiファイルをダウンロードし、実行するだけでインストールできます。
こんな感じで、サーバーのリソース状況の確認やHyper-Vの操作、更にはPowerShellの実行やブラウザからリモートデスクトップ接続まで出来ます。
もちろんダークテーマもありますよ!
管理するサーバーが複数台になったときには、直接サーバーに接続する必要がなくなるので、とても便利だと思います。
Telegrafインストール
サーバーを運用するからには、当然監視の仕組みを入れる必要がありますが、これまで使ったことのないものを使ってみたかったので、以下のような条件でいろいろ調べてみました。
その結果、Telegrafが一番良さそうだったので、これを使うことにしました。
github.com
Telegrafは単体で動作するものではなく、InfluxDB、Grafanaと連携させることで、メトリックの収集・記録・可視化を行います。
サーバーの各種情報は、「input plugin」を使って取得します。input pluginの一覧はREADMEに載っています。CPU、RAM、Networkといった基本的な情報だけでなく、Nginx、Docker、Kubernetesなど、様々なソフトウエアの情報も取得できます。OSS版Mackerelと言ったところでしょうか。Mackerelはサーバー1台あたり月額1200円と学生が使うには高いので、Telegrafはかなりおすすめです。
取得したデータはInfluxDBに記録されるので、Grafanaでこんな感じに可視化してあげると、かっこいいダッシュボードが出来ます。
この辺の話は、ちゃんとした記事を別で書きたいと思っています。
サーバーの命名規則について
今回サーバーを建てるにあたって、複数台のVMを動かそうと思っていたので、ホスト名の命名規則については、我が子に名前をつける時のように悩みました。
最終的に、命名規則は「世界のロケット発射場の名前」にしました。
今の所、以下のようなものを考えています。
ホスト名 | 由来 | ステータス |
tanegashima | 種子島宇宙センター | 運用中 |
uchinoura | 内之浦宇宙空間観測所 | 運用中 |
capecanaveral | ケープカナベラル空軍基地 | 運用中 |
houston | ジョンソン宇宙センター | 運用中 |
oklahoma | オクラホマ宇宙港 | 未使用 |
vandenberg | ヴァンデンバーグ空軍基地 | 未使用 |
baikonur | バイコヌール宇宙基地 | 未使用 |
kapustinyar | カプースチン・ヤール | 未使用 |
plesetsk | プレセツク宇宙基地 | 未使用 |
guiana | ギアナ宇宙センター | 未使用 |
jiuquan | 酒泉衛星発射センター | 未使用 |
xichang | 西昌衛星発射センター | 未使用 |
taiyuan | 太原衛星発射センター | 未使用 |
wenchang | 文昌衛星発射場 | 未使用 |
woomera | ウーメラ試験場 | 未使用 |
サーバー本体(物理サーバー)は差別化したかったので、かの有名な糸川英夫先生に因んで、「itokawa」というホスト名を付けました。
電気代について
サーバーを動かし始めたのが28日なので、ちょうどグラフに現れていますね。予測では6000円/月前後の電気料金になりそうです。同スペックのVPSを使うと2万円以上するので、それと比較すると遥かに安いです。
おわりに
紆余曲折はありましたが、今の所ちゃんと動いてくれています。タスクマネージャーを開いてみると、圧倒的な力を感じることができるので、とても良いです。
サーバーいじるの楽しいなー! pic.twitter.com/KVIoPs1str
— sublimer (@lz650sss) 2019年4月28日
今後の作業に関しては、まだはっきり決めていませんが、マストドンのサーバーを建ててみようかなと思っています。それに関しても、ブログとして残しておこうと思っているので、今後にもご期待下さい。